2013年4月10日水曜日

[CEDEC 2012]「GOD EATER」のリードアニメーターが,ポージングによる“中二的”キャラクターの表現方

。普通ならセリフでキャラクター付けをするところかもしれないが,河野氏に与えられた課題は,ポーズでかっこよさを表現することだった。  ここで河野氏は「アニメーション?メソッド」という手法を紹介した。これは,河野氏が心理学などを参考にして,キャラクター性や心理状態を表す体の動きを独自にまとめたものだ。今回は「相手への意識の強さ」「オープン?ポジションとクローズド?ポジション」「性別による違い」という3つのポイントが,実例を通して紹介された。  最初の「相手への意識の強さ」は,DQ10 RMT,視線や体の向きによって相手への興味を表現するというものだ。まったく興味がなければ視線すら合わせず,興味津々なら頭と胸,腰がすべて相手に向くといった具合だ。  次の「オープン?ポジションとクローズド?ポジション」は,腕や脚の開き方,背中の角度などによって,受け入れや拒絶,自信や思考などの心理状態を表すもの,FF11 RMT。  河野氏がオープン?ポジションの好例として挙げたのが,少し前に女子高生の間ではやった「eggポーズ」。これは両腕を広げ,さらに手の指まで広げるというもので,相手への友好的な態度やオープンさが表現されているという。  最後の「性別による違い」は,力が外向きに拡散されているものが男性的,内向きに閉じているものが女性的なポーズ,というもの。ガニ股と内股が持つイメージを考えると分かりやすいかもしれない。  アニメーション?メソッドの説明が終わると,河野氏は実際にアニメーション?メソッドを使ったキャラクター作りを披露した。  表現すべきキャラクターは18歳の男性。「他人より優れた能力がある」「他人とのなれ合いを好まない」という特徴があり,「大人であることを主張」「自分探しをしたい」という心理状態に置かれている。典型的な中二病だ。  河野氏はまず,キャラクターを斜め45°に向けた。これは大人であることの主張と,なれ合いを好まないということを表現している。仮に正面を向いていれば,子どもらしい素直なキャラクターということになるわけだ。  次は脚を開き,オープン?ポジションを取らせる。これは能力の高さを表すものだ。あまりに広げすぎると,なれ合いを好まないという特徴が消えてしまうので,「そこそこに」(河野氏)。加えて,男性なので,関節を外向きに広げる。  続いては,背中を丸め気味に。これは「思考」を表すクローズド?ポジションで,自分探しを表現している。  さらに,両足が揃ったままだと下半身が緊張した状態になるので,片足に重心を乗せる
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